『 明日 明日ね 』
 
 
 君の残像
 
もう少しで手が届きそうになると いつも俺は 君の世界から吐き出される
ステラ
守ると決めたはずなのに
 
彼女のあの柔らかな 眩しいくらいの髪を掴もうとするが、俺の手は虚空を
彷徨うばかり
 
いっそ君の元へとも思うが、それでは逆に君を泣かしてしまいそうだ
 
 
 
「ステラ 会いにきたよ」
 
彼女が眠る湖底に向かってやさしく 話しかけた
悲しみも 憎しみも無い そんな世界で君は今 笑っていられるのかな
好きな歌を唄って
 
二度と 訪れることの無い 最後に 脅えることのない 綺麗な世界で
 
『 シン 』
 
刹那 一抹の風が 俺のすぐ傍を 通り抜けた
そのやさしい風の中に 君の声が聞こえた
 
「!! ステラ!? 」
 
『 シン ステラ 会いにきた 嬉しい 』
君のあの可愛らしい声が 俺の耳元をくすぐった
 
ふと君が眠る 湖を除くと あのペンダントが浮かび上がってきた
それを拾い上げると
 
『 これ ステラ 好き シン もっと好き だから シン あげる 』
 
「 ステラ? 」
 
『 絆 』
 
「これは君と俺の 絆 なの?」
すると、実体の無いはずの彼女に抱きしめられてるような錯覚に陥った
そして 湖面には俺を やさしく包み込む君が いたんだ
 
後ろを振り向くと 当然君がいるはずも無く 残ったのは 湖面に
君の やさしい残像だけ
 
『 明日 明日ね 』
 
そうだ また 明日 明日君に 会おう
君と俺の距離は こんなに 近いのだから
 
 
あとがき
初シンステです
ステラたんもすっごく好きv
最初は法ちゃんがやってるからだったけど、だんだんハマリマシタ
そのうちキラフレ・シンがらみとかやりたいな。